【ソウル30日聯合ニュース】北朝鮮の祖国平和統一委員会が南北基本合意書の海上軍事境界線条項破棄を宣言したことと関連し、国防部は30日、北方限界線(NLL)は50年余り守られてきた実質的な海上境界線であり、北朝鮮がこれを侵せば断固として対応すると強調した。ウォン・テジェ報道官が会見で述べたもの。NLLは地上での軍事境界線(MDL)のように確固として維持し、守るものだとした。
 ウォン報道官は、NLLは1953年8月30日に休戦協定の安定的管理を目指して設定されたもので、実質的な海上境界線であることは1992年の南北基本合意書でも確認されたと説明し、合意書は一方の破棄主張により破棄できるものではないと述べた。その上で、北朝鮮はこれまで守ってもこなかった南北合意事項を無効化するという宣戦扇動を行うのではなく、これを誠実に順守する姿勢をみせるべきだと促した。

 一方、国防部関係者は、北朝鮮軍の特異動向は確認しておらず、現在韓国軍は北朝鮮に対する監視・備えに全力を注いでいると述べた。NLLやMDLでの衝突の可能性は常にあり、偶発的な衝突を含めすべての事態に備えていると説明した。

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