【ソウル21日聯合ニュース】政界では21日、オバマ米大統領の就任を一斉に祝うとともに、経済再生と世界平和に対する期待感を示した。
 与野ハンナラ党は、オバマ大統領が就任演説で積極的な景気てこ入れを約束した点を挙げ、韓国経済再生への希望をにじませ、韓米自由貿易協定(FTA)も円滑に推進されるとの見通しを示した。

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 尹相現(ユン・サンヒョン)報道官は、論評で「オバマ大統領が率いる統合と和合の時代が始まり、世界中で新たな希望と期待が膨らんでいる」と述べた。韓米の戦略的同盟関係も未来志向的な新たな共生関係へと飛躍する契機になるだろうとした。また、韓米FTAと北朝鮮核の問題を解決することで、経済と外交・安保分野における韓米共同繁栄と朝鮮半島平和の定着に転機となることを期待した。

 任太煕(イム・テヒ)政策委員会議長は聯合ニュースの電話取材に対し、オバマ大統領が新ニューディール政策の骨組みを提示したとし「韓国も社会インフラ投資や成長エンジンへの予算を大幅に増やしており、経済回復に速度を出している」と述べた。

 民主党をはじめとする野党は、オバマ大統領がもたらす変化に期待感を示すと同時に、市場経済を重視する韓国の現政権の政策基調もこれに応じ変わるべきだと注文した。

 民主党の丁世均(チョン・セギュン)代表は指導部合同会議の席で、オバマ大統領の演説内容からするとブッシュ前政権とは完全に異なる政策が推進されるようだと述べた上で、韓国政府は同盟国の立場でこうした言葉によく耳を傾けるよう求めた。元外交通商部長官の宋旻淳(ソン・ミンスン)議員は、演説には国民の和合を通じ危機を克服するという意志が込められていると評した後、核問題について「北朝鮮とであれイランとであれ対話するというメッセージが読み取れる。核の脅威について『除去』という表現の代わりに『縮小』という表現を使ったことも、対話を通じ落ち着いて解決するということ」との見方を示した。

 自由先進党の朴宣映(パク・ソンヨン)報道官は口頭で論評、就任日に米国の株価が下落したことに触れ、世界経済に対する懸念と不安を示した。民主労働党のプ・ソンヒョン副報道官は「オバマ大統領は市場万能主義が繰り広げた無責任さに対し、バランスの取れた視点を持っていると評価される。李明博(イ・ミョンバク)大統領も市場に対する国の介入を拡大する方向で変化しなければならない」と主張した。

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