洛東江=20日、大邱(聯合ニュース)
洛東江=20日、大邱(聯合ニュース)
【大邱20日聯合ニュース】大邱市民が飲む水道水のダイオキシン濃度が世界保健機関(WHO)の基準値を超えたことが分かり、関係機関が対策を急いでいる。
 大邱上水道事業本部が20日に明らかにしたところによると、この日午前6時に浄水場で生産した水道水のダイオキシン濃度を測定したところ、1リットル当たり54マイクログラムが検出され、基準値(1リットル当たり50マイクログラム)を上回った。ダイオキシンは肝臓や腎臓機能の損傷などの健康被害を引き起こす恐れがあるほか、大量摂取した場合は発がんの可能性もある。

 この地域は雨不足が続いており、12日の倭館鉄橋地点での測定では1リットル当たり65マイクログラムのダイオキシンが検出され、その後9日間にわたり基準値を上回るダイオキシンが検出されている。上水道事業本部は浄水した水道水からも基準値を超えるダイオキシンが検出されたのは、これまでで最も濃度の濃いダイオキシンが取水場に流入した可能性があるためだと明らかにした。

 大邱市は、大きな被害を及ぼす水準ではないとみて、市民には水道水を沸かして飲むように呼びかける一方、水道水のダイオキシン濃度が1リットル当たり65マイクログラムを超える場合には給水制限を行うとした。また、上水道事業本部は洛東江からの取水を最小限にして水道水を供給するとともに、安東ダムと臨河ダムの放流量を増やすよう重ねて求めた。

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