会見に臨む竜山警察署の白署長=20日、ソウル(聯合ニュース)
会見に臨む竜山警察署の白署長=20日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル20日聯合ニュース】ソウル・竜山再開発地域のビルで、立ち退きに反対し立てこもっていた住民と鎮圧を行った警官の合計6人が死亡した事故について、警察は住民の抵抗で火災が発生したと惨事の原因を説明した。
 鎮圧作戦を指揮した白東山(ペク・ドンサン)竜山警察署長は20日の会見で、同日午前7時26分に特攻隊員らがコンテナボックスを3段に積み上げた見張り台の1段目に進入するや、上にいた住民らがシンナーを散布し火炎瓶を投げつけたと説明した。

 この見張り台は住民が立てこもりを始めた19日に積み上げたもの。20日午前の鎮圧過程で突然火に包まれ、1分も経たないうちに崩れ落ち多数の死傷者を出した。現在までに発見された死亡者6人のうち、1人はソウル地方警察庁特攻隊員の警長と確認されている。

 立てこもりから2日目にして鎮圧作戦に突入した理由について白署長は、ビル内の住民らが空気銃を用いてビー玉やゴルフボールを撃ち、近くのビルに火炎瓶を投げ入れて火事を起こすなど、公共の安全を脅かす行為を続けたためと説明した。住民らが2日間で使用した違法なデモ道具は、火炎瓶150本、塩酸瓶約40本、れんが約1000個、ゴルフボール・ビー玉700個。警察や市民に無差別に投げつけたという。

 竜山4区域の「撤去民対策委員会」会員数十人は、19日午前5時から同ビルを占拠。「強制撤去させられれば暮らしていけない」として撤去前に生計対策を整えるよう訴えていた。

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