竜山4区域の「撤去民対策委員会」会員数十人は、19日午前5時から同ビルを占拠。「強制撤去させられれば暮らしていけない」と、撤去前に生計対策を整えるよう要求していた。
警察は20日午前6時40分ごろ、10トンクレーンを利用し屋上に上り、本格的な鎮圧作戦に入った。目撃者によると、鎮圧が始まり40分余り経ったころ、住民が屋上に設置した高さ5メートルの見張り台に突然火の手が上がった。見張り台は1分も経たないうちに崩れ落ち、火は屋上全体に燃え広がった。住民らが大量に準備したシンナーに火が燃え移ったためとみられる。警察は午前8時ごろ鎮圧作戦を終えた。
竜山消防署関係者は、現場から立てこもっていた住民とみられる4人の遺体が見つかり、回収を続けていると話した。また住民と警察官17人が負傷し、現在病院で治療を受けているほか、警察官1人が行方不明となっている。ひどいやけどを負った重傷者も含まれており、死亡者が増える可能性が高い。
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