【安城9日聯合ニュース】池や沼などの水辺に生える植物ガマを利用し石油代替燃料のバイオエタノール生産技術の開発に成功した国内研究陣が、米ノースダコタ州の大規模なガマ群落地の独占使用権を得て、バイオエタノールと紙の大量生産に乗り出した。
 環境関連技術開発の専門企業ナノトックステックと韓京大学の共同研究チームは9日、ノースダコタ州にある約24万ヘクタールのガマ群落地を独占で使用する内容の投資協定を、昨年9月にノースダコタ州との間で締結していたことを明らかにした。これに先立ち、研究チームはガマを利用した紙生産と、その過程で発生するパルプ抽出物を発酵させることによるバイオエタノール生産の技術を開発し、昨年7月に国内、国際特許を出願した。

 研究チームは現在、現地でガマから紙とバイオエタノールを生産するパイロットテストを進めている。2月にテスト結果が出れば今年上半期中に紙生産をスタートする予定だ。ガマで紙とエタノールを生産すれば、合わせて75億ドルの経済的価値が得られると研究チームはみている。今年の紙生産と技術販売などの収益だけでも370億ウォン(約26億円)に達すると見込んでいる。

 ナノトックステック代表のパク・ビョンス博士は「ガマを利用した紙生産は既存の紙工場を利用することが可能。今年上半期から生産を始める計画だ」と明らかにした。バイオエタノールの場合は別途に工場が必要で、商用化と大量生産に関する最終テストを経て、来年から生産をスタートするという。

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