【ソウル9日聯合ニュース】国際原油価格など原材料価格が下落した影響で、生産者物価上昇率が5か月連続で鈍化した。韓国銀行が9日に発表した昨年12月の生産者物価動向によると、先月の生産者物価総指数は前年同月に比べ5.6%上昇した。
 生産者物価上昇率は昨年7月(12.5%)までは拡大を続けたが、8月は12.3%、9月は11.3%、10月は10.7%、11月は7.8%と縮小を続けている。前月比の上昇率も、先月は1.7%落ち込み、8月(マイナス1.7%)から5か月連続の下落となった。

 品目別に見ると、農林水産食品の物価が出荷減少に伴い7.9%上昇、前月の6.3%に比べ上昇幅が拡大した。電力・水道・ガスも前月のガス・電気料金引き上げに伴い上昇率が3.6%から5.4%に高まった。工業製品は10.6%から7.0%、サービスは2.0%から1.7%にそれぞれ伸びが鈍った。

 物価統計チームのユン・ジェフン課長は「タクシー運賃など公共サービス部門で昨年値上げできなかった部門があり、一部上昇要因があるが、全体的には物価上昇の鈍化傾向が続く」との見通しを示した。

 一方、昨年の年間生産者物価上昇率は8.6%で、前年の1.4%に比べ大幅に拡大し、1998年(12.2%)以来の高水準を記録した。工業製品が11.9%と最も上昇率が高く、農林水産食品は1.1%、電力・水道・ガスは4.2%、サービスは2.5%だった。

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