【ソウル9日聯合ニュース】情報・警察当局が、国内団体による北朝鮮向けビラ散布に北朝鮮側が強く反発していることを考慮し、関連団体代表者の身辺保護を強化していることが分かった。
 ビラ散布を行っている拉北者家族会の崔成竜(チェ・ソンヨン)代表は9日、自身の身辺保護を強化するよう、国家情報院が先月30日に統一部に協力を求める書類を送ったと聞いたと明らかにした。

 崔代表は2005年10月から、ビラ散布活動を共同で行ってきた自由北韓運動連合のパク・サンハク代表は昨年10月から警護を受けているという。崔代表は、統一部から電話連絡を受けたがこうしたケースは初めてだと話す。パク代表は情報当局から直接連絡を受けたと説明した。

 ある警察上層部関係者は「テロの脅威があり南北関係も冷え込んでいることから、徹底した警護強化の指示が口頭で下された」と明らかにしている。管轄警察署の関係者も、ビラ散布が問題視されるようになった時点で確実に警護するよう指示があったと話す。一方、統一部関係者は、国家情報院からの書類の存在について「確認は困難」との立場を示すにとどまった。

 警察は現在、両団体代表の24時間身辺保護に警察官2人ずつを交替で当たらせている。警護強化の指示による増員はない。

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