【ソウル7日聯合】国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事が、韓国で1997年の通貨危機のような状況が再発する懸念はないとの見解を明らかにした。
 KBSが6日に放送した韓国開発研究院(KDI)の玄定沢(ヒョン・ジョンテク)院長との対談で、ストロスカーン専務理事は「韓国は10年前とは状況がとても異なる。外貨準備高が2000億ドルを超え、米国、日本、中国と通貨スワップ協定も締結したため、通貨危機が再び起こりはしないものとみる」と述べた。韓国は危機を克服できる力と十分な資源があると確信していると強調した。

 世界中の多くの投資家が投資を見合わせているが、状況が良い一部の国では投資を再開しており、韓国もまさにそのケースだとしながら、大規模ではないが株式市場に資金が流入しているのは良いニュースだと話した。

 特に、韓国政府の財政支出を通じた景気てこ入れ策について「これまで発表してきた経済政策をみると、正しい方向に進んでいると思う」と評価した。財政政策が可能な国は対国内総生産(GDP)比の負債比率が低く、1~2年程度の財政政策を通じ原状回復が可能だとした後で、韓国は対GDP比の負債比率が低いため経常収支で黒字を出すことができ、こうした財政政策が可能だとした。

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