普信閣一帯のにぎわい=1日、ソウル(聯合)
普信閣一帯のにぎわい=1日、ソウル(聯合)
【ソウル1日聯合】力強い「除夜の鐘」の音とともに年が明けた。多事多難だった2008年、最悪の経済低迷にいつにも増して苦しい1年を過ごした市民は、鳴り響く鐘の音を聞きながら元日を迎え、2009年への期待と希望を口々に叫んだ。大みそかの夜から元日にかけ、ソウルや釜山、全州など全国各地で除夜の鐘つき行事をはじめとするさまざまな行事が開かれた。
 ソウル・鍾路区の普信閣一帯には市民7万人余りが集まり、除夜の鐘つき行事が行われた。氷点下7.5度に強い風も吹きつけ、体感温度は氷点下10度まで下がる厳しい寒さとなったが、新年に替わる瞬間を迎えるため集まった市民で大にぎわいとなった。式の前には公演も行われ新年への期待ムードをさらに盛り上げた。

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 鐘つきには、北京オリンピック金メダリストのイ・ヨンデ選手やたい焼きを売りながら恵まれない人々を手助けする女性、地下鉄の線路に落ちた市民を救助した都市鉄道公社職員ら市民代表11人と呉世勲(オ・セフン)市長らソウル市関係者の総勢16人が参加した。33回の鐘の音が鍾路一帯に鳴り響くと、市民は一斉に歓声を上げ、デジタルカメラや携帯電話を取り出し写真や動画を撮るなどして新年の瞬間を収めた。

 呉市長は新年のあいさつで、「今年は豊かさを象徴するウシ年。国内、国外は危機だが、われわれは危機に直面するほど賢く克服する知恵をつけてきた。心を合わせ希望を生み出していく1年になることを祈る」と述べた。

一方、行事会場の周辺では市民団体やメディア団体、市民ら4000人余り(警察推計)がろうそくを手に集まり政府を糾弾する集会を開催した。警察とは若干の小競り合いがあっただけで特に衝突することもなく、行事が終わると自主解散した。

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