【ソウル30日聯合】11月の鉱工業生産が統計開始以来最も低い水準になるなど、製造業不振が深刻となっている。統計庁が30日に発表した11月の産業活動動向によると、先月の鉱工業生産は前年同月に比べ14.1%急落した。統計庁が保有する1970年1月以降の鉱工業生産データのなかで、最低の増加率となった。鉱工業生産が過去40年間で最も苦しい状況に置かれていることを意味する。
 前年同月比の鉱工業生産増加率は、年初から4月まで2けたを維持していたが、5月に8.6%と1けたに落ち込んだ。その後、6月は6.6%、7月は8.7%、8月は1.9%、9月は6.2%と、騰落を繰り返し、10月にはマイナス2.4%となった。先月はさらにマイナス増加幅が拡大した。前月比の鉱工業生産も、10.7%の減少と集計された。

 一方、先月のサービス業生産は前年同月比で1.6%減少、前月比では2.3%減少した。業種別に前月と比較すると、公共・修理および個人サービス(2.5%)、不動産および賃貸業(2.2%)などが増加した一方、宿泊および飲食店(マイナス2.5%)、娯楽・文化・運動関連業(マイナス2.5%)などは減少した。

 消費財販売は、乗用車など耐久財の販売が不振で、前年同期比5.9%、前月比2.2%、それぞれ減少した。設備投資は半導体装備など機械類投資が減り、前年同期より18.0%減少した。先行指数の機械受注も民間部門の機械類発注が減り、前年同期比43.9%の急減を示した。建設工事完成工事高は公共・民間工事ともに低調で前年同期比2.0%減、先行指標の建設受注は35.4%減だった。

 現在の景気状況を示す動向指数循環変動値は、前月より2.0ポイント下がり、10か月連続の下落となった。今後の景気を予告する先行指数の前年同月比も前月より1.3ポイント下がり、12か月連続の下落。動向指数と先行指数の前年同月比の10か月連続同時下落は、1981年に関連統計の作成を開始して以来、初めて。
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