姜基甲代表(左)と面会した金大中元大統領(国会写真記者団)=27日、ソウル(聯合)
姜基甲代表(左)と面会した金大中元大統領(国会写真記者団)=27日、ソウル(聯合)
【ソウル27日聯合】金大中(キム・デジュン)元大統領は27日、「李明博(イ・ミョンバク)大統領政権が南北関係を意図的に破たんさせようとしている」と現政権の対北朝鮮政策を批判した。ソウル市内の自宅で民主労働党の姜基甲(カン・ギガプ)代表の表敬訪問を受けた席で述べたもので、同党の朴昇洽(パク・スンフプ)報道官が伝えた。
 金元大統領は、北朝鮮が非核化して開放すれば、10年以内に1人当たり国民所得が3000ドルに達するよう支援するという李明博政権の「非核・開放3000」構想は、ブッシュ米大統領の失敗した政策を踏襲したため成功の見込みはないと断言した。オバマ氏当選により米朝関係は進展するものと予測し、そうなれば李明博政権の対北朝鮮政策は失敗するはずだと指摘している。

 また、「金正日(キム・ジョンイル)総書記との会談で、北朝鮮にとって重要なことは安全保障と経済再建だが、これを保障できる国は米国しかないだけに米国との関係正常化に力を入れるよう助言した」と紹介。北朝鮮の最大の狙いは米国との関係改善であり、オバマ政権はこれを受け入れる政権だとの見方を示した。その上で、韓国が生きる道は北朝鮮に歩み寄ることであり、米朝関係が改善されれば韓国がその恩恵を受けると述べた。

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