【ソウル27日聯合】景気低迷の影響で国民の海外旅行が急減しており、すでに先月の観光収支が黒字を記録したもようだ。
 韓国観光公社が27日に明らかにしたところによると、9月の観光収支は収入が7億8000万ドル、支出が8億4000万ドルで、6000万ドルの赤字を計上した。月別の観光収支赤字が6000万ドルまで縮小したのは、1998年の通貨危機以来10年ぶり。また、9月の観光収入は前年同月比101.8%急増した一方、観光支出は29.9%の大幅減を記録した。この勢いなら10月には観光収支が黒字に転換すると、観光公社は見込んでいる。

 ことしの月別観光赤字は、1月が9億ドル、6月が7億ドル、7月が9億ドル、8月が5億5000万ドルを記録したが、米国発の金融危機が本格化し9月には大幅に縮小。年初から9月までの観光赤字は51億2140万ドルだが、徐々に減少し年間の累積赤字は50億ドル水準になるとみられる。昨年の赤字(101億2940万ドル)に比べ半分に減る見通しだ。

 9月に入って観光収支が急激に改善されたのは、ウォンの価値が昨年に比べ3分の2水準に下落したことにより外国人の入国が増えた一方、韓国人の海外旅行が減ったため。9月の訪韓外国人は58万7853人で、前年同月(55万7825人)比5.38%増えたのに対し、韓国人の海外旅行者数は81万8747人で前年同月(101万5650人)比19.38%減少した。

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