【ソウル4日聯合】ウォン安と海外旅行自粛の雰囲気に後押しされ、10月の旅行収支は約7年ぶりの黒字を記録する見通しだ。
 韓国銀行などが4日までに明らかにしたところによると、9月の旅行収支は3億8600万ドルの赤字を計上した。2004年5月の2億8700万ドルの赤字以来の小規模だった。10月に入っても海外旅行者が大幅に減少している上、ウォン安の影響で旅行客の財布のひもが固くなっていることから、旅行収支は黒字に転換すると見込まれる。韓国銀行が先月25日までに集計した暫定旅行収支でも、3億5000万ドルの黒字と推計された。

 旅行収支は2001年4月に3億ドルの黒字を計上して以来、赤字続きだった。赤字幅も拡大の一途をたどり、サービス収支赤字の主犯とされた。このため、輸出で稼いだ外貨を海外旅行経費に当てる構造が固着化し、韓国経済の問題点として指摘されてきた。

 韓国観光公社によると、海外に旅行した国内在住韓国人は、前年同月比で5月から5か月連続、減少している。特に、9月は81万8747人と、19.39%落ち込んだ。

 旅行収支は一般旅行(海外旅行)と留学・研修で構成される。留学・研修の支払額も、ウォン安で送金が減ったため減少する見通しだ。留学・研修支払額は6月が3億7000万ドル、7月が5億5000万ドルと増加した後、8月は5億4000万ドル、9月は3億3000万ドルと減少をみせている。

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