【ソウル30日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領が、タイやモンゴルなど脱北者が多数とどまる地域に難民収容所建設を指示していたことが分かった。
 ハンナラ党議員が30日、統一部が提出した大統領指示事項に関する資料から明らかにした。それによると、李大統領は3月26日に統一部の業務報告の席で、「中国が脱北者を政治的な難民として認めないままの場合は、モンゴルやロシアなどに難民区域を設置する問題を当該国と協議せよ」と指示した。同月15日にも李大統領は、タイに滞在する脱北者の問題を人権的な面から解決に努めるよう求め、タイでの難民収容所建設や国連での難民地位認定に向けた交渉などを検討することを指示した。これを受け、統一部と外交通商部などを中心に関係国との協議が進んでいると伝えられた。

 脱北者のための難民村建設については、前政権でもモンゴルなどでの建設を推進しようとしたが、関係国が難色を示し実現しなかったとされる。

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