【ソウル29日聯合】北朝鮮は政権樹立60周年(9月9日)を控え、平壌市内の再整備、記念切手の発行、ポスター製作、多様な記念行事の開催などでお祭りムードを盛り上げている。北朝鮮メディアもこの日を「成果をもって」迎えるため「全住民が衝突激戦を繰り広げ生産革新を実現しよう」と呼びかけている。
 平壌市内では、2006年に開始した道路補修・改修事業に拍車がかかっている。先月11日には万寿台通りの改善工事に着工し、数十棟の建物の骨組み工事が進められているほか、多くの大通りで住宅や商店街の外壁改装、公共建築物改装工事などが行われている。市内の商店街では看板が多様化し、陳列台や売り場も雰囲気あるしつらえに変えられている。平壌市中心部の主な建物や通り、橋などでは華やかな夜景用ネオンサインの取り付け作業が進んでいる。メディアは「9・9節」に合わせはり出す宣伝画(ポスター)の製作が終わり、記念切手が発行されたことなどを報じた。

 マスゲームと芸術公演の「アリラン」は4日に開幕しており、ことし特別に作られたマスゲーム「繁栄せよ祖国よ」もあわせて上演されている。大学生情報科学技術展示会、学生少年宮殿や学生少年会館のマジック公演、科学技術発表会、金日成(キム・イルソン)主席と金正日(キム・ジョンイル)総書記の業績に関する中央研究討論会なども開催された。

 9月には、金日成花と金正日花の展示会、幼稚園児らによる芸術総合公演、産業美術展覧会、釣りコンテスト、文学祝典、第11回人民体育大会、国家図書展覧会、映画上映などの催しがめじろ押しで、このほかにもさまざまな政治・文化行事が計画されている。さらにことしは60周年を記念し、9月9日当日には金総書記が出席するなか大規模な閲兵式も開催される可能性が高い。

 また北朝鮮は、先月初めから海外各国での「9・9節慶祝準備委員会」結成を伝えている。ラオスのブアソーン首相が30日に訪朝し来月9日まで滞在するとも報じられており、記念行事には海外招待客が予想される。

 メディアはこのほか、平壌326電線工場のアルミニウム連続鋳造工程近代化の完了、千里馬製鋼連合企業所の電気炉近代化工事の最終段階推進などを続々伝えており、各経済分野に対し「9・9節」に合わせ成果を出すことを奨励しているものと思われる。

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