【ソウル28日聯合】統一部が28日に明らかにしたところによると、政府が1998年から今年6月末までに脱北者に支援した定着金は合計2388億3100万ウォン(約240億3532万円)に上る。
 国内に入国する脱北者数の増加に伴い定着金の執行額も年々増え続け、1998年の10億8100万ウォンから1999年は27億8300万ウォンと2倍になり、2000年は52億9300万ウォン、2001年は129億6100万ウォンと急増した。2004年(344億7100万ウォン)まで増加傾向が続いた後、2005年は330億1200万ウォンに減少したものの2006年からは再び増加に転じ、昨年は421億7700万ウォン、今年は6月までに281億7700万ウォンが執行された。

 定着金は脱北者が基本的な生計を解決できるよう支給されるもので、定着基本金、奨励金、加算金、住居支援金などが含まれる。このうち定着基本金は1人世帯基準では住居支援金1300万ウォンを含め1900万ウォンで、職業訓練や資格取得、長期就業者には最大2140万ウォンの奨励金が支払われる。さらに老齢、障害、長期疾病などの事由があれば最大1540万ウォンの加算金が支給される。

 韓国に入国した脱北者数は1990年代初めは年10人前後と少数だったが、1990年代中盤に北朝鮮の食糧事情が悪化してから増加が始まり、1999年に100人を超えたのに次いで2002年には1000人、2006年には2000人を突破し、6月末現在で合計1万4000人を記録している。

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