広場を埋め尽くした僧侶や信者=27日、ソウル(聯合)
広場を埋め尽くした僧侶や信者=27日、ソウル(聯合)
【ソウル27日聯合】政府が宗教面で偏向していると抗議する汎仏教徒大会が27日午後、ソウル市庁前の広場で開かれた。全国各地から集まった僧侶や仏教徒は、主催側推計20万人余り、警察推計6万人。大会は午後2時すぎに本格的に始まり、同時刻に全国の寺院では大会を支持する意味で梵鐘(ぼんしょう)を33回ついた。
 大会の開催は、仏教界の27宗派と信者、関連団体の代表者らが集まって決定した。仏教界が相次ぐ宗教偏向行為に不満を募らせていたところに、曹渓宗総務院長に対する警察の過剰検問事件がきっかけとなった。

 大会参加者は全国の主だった寺から団体参加した信者がほとんどで、ソウル広場からあふれ出した参加者は近くの道路に座り込み、「政府謝罪」「宗教差別禁止」などを叫んだ。

 大会委員長を務めたウォンハク僧侶は、大会は社会的な葛藤(かっとう)と分裂を終わらせることが目的だとし、「慈悲と寛容、円融と和合を通じ宗教間の平和を守ることが、ひいては全国民の幸福を保護する道という信念を信じて疑わない」と述べた。韓国基督教協会協議会を代表した神父もあいさつを述べた。

 参加者は決意文で「公職者の宗教差別事態と大統領のほう助は、憲法を損ね国民和合を阻害する深刻な局面に至った」と指摘し、大統領に共生に向けた正しい政治を要求した。午後4時からは市庁、太平路、世宗路交差点、鍾閣を経て鍾路区の曹渓寺まで行進した。この日の大会では特に大きな問題や物理的な衝突は発生していない。

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