共同記者会見を開く両首脳=25日、ソウル(聯合)
共同記者会見を開く両首脳=25日、ソウル(聯合)
【ソウル25日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は25日、胡錦濤・中国国家主席に対し、「脱北者が本人の意思に反し強制的に北朝鮮に送り返されることがないよう、中国側が積極的に協力してほしい」と要請した。青瓦台(大統領府)で開かれた韓中首脳会談で李大統領が脱北者と韓国軍捕虜問題に言及したと、李東官(イ・ドングァン)青瓦台報道官が伝えた。
 また李大統領は、中国が原子力発電所40基を建設し原子力発電の規模拡大を推進していることに関連し、「韓国は40年余りの間、中断することなく原子力発電所を建設することで、主要資機材と運用において世界最高の技術を備えた」とアピールしながら、韓国企業の参画が拡大するよう協力を求めた。

 一方、北朝鮮・金剛山での韓国人観光客射殺事件に対して李大統領は、この事件を克服し南北関係を改善しようという努力は確固としており、時間はかかるだろうが率直な対話は可能だとして、中国の建設的な役割を要請した。これに胡主席は、「南北間に政策的な共通点があるため、対話を通じ問題を解決できる余地があると思う。意思疎通の強化と対話の回復で和解・協力できることを望み、中国もその過程で建設的な役割をする」と約束した。

 この日の会談で両首脳は、韓中関係が双方にとって重要との認識を共有し、2010年には貿易額2000億ドルを達成するなど「戦略的協力パートーナ関係」を全面推進するとした内容の共同声明を採択した。両国関係を政治・外交・文化面にとどまらず、軍事・安保分野にも発展させていく。

 また、韓国の要求に応じ中国は、北朝鮮核問題の解決に向け6カ国協議の枠組みの中で協議と協力を強化し、早期に非核化第2段階措置の全面的で均衡ある履行を促すことに同意した。

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