あいさつを述べる金夏中長官=13日、ソウル(聯合)
あいさつを述べる金夏中長官=13日、ソウル(聯合)
【ソウル13日聯合】統一部の金夏中(キム・ハジュン)長官は13日、国内に住む南北離散家族を招いた行事に出席し、あいさつの中で「金剛山事件を南北関係発展の機会として活用しなければならない」と述べた。北朝鮮・金剛山地区で韓国人観光客が射殺されたこの事件に対し、北朝鮮が解決に向け積極的に協力し、同様の事件の再発防止対策と身辺安全保障措置を取ることが望ましいとした。北朝鮮が問題解決に否定的な態度を取り続ければ、長期的に北朝鮮にとっても助けにならないとの見解を示している。
 また、南北関係の冷え込みで、昨年合意していた離散家族面会が実施されないでいることについて、「政府は皆さんの痛みを解決するためにあらゆる努力を尽くしている。政府を信じ待ってほしい」と理解を求めた。北朝鮮に対しては、当事者の苦痛と悲しみを考え一日でも早く離散家族面会に協力するよう強く促した。

 この行事は、離散家族面会のめどが立たないことから高齢者の離散家族を慰労するため、統一部と大韓赤十字社、以北5道委員会が共同で地域ごとに催したもの。ソウル・京畿地域では200人の離散家族が出席したが、高齢者からは焦りやあきらめなどの声がもれた。

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