会談前に握手を交わす両首脳=9日、北京(聯合)
会談前に握手を交わす両首脳=9日、北京(聯合)
【ソウル10日聯合】韓中首脳は9日、北朝鮮核問題の解決を目指し、6カ国協議が引き続き進展するよう緊密に協力することで合意した。李明博(イ・ミョンバク)大統領と中国の胡錦濤国家主席は北京・人民大会堂で首脳会談を行い、先月開かれた6カ国協議首席代表会合と外相会合の結果を肯定評価した上でこのような考えで一致したと、青瓦台(大統領府)が伝えた。

李大統領は、北朝鮮核問題が望ましい方向に進んでいるのは胡主席の指導力の影響が大きいとした。さらに、「北朝鮮に対し排他的に考えていない。南北関係においてはあれこれ問題があるが、必ず克服する」と述べ、6カ国協議が成功へと進むよう役割を果たしていくと強調した。胡主席も、6カ国協議の枠組みの中で核問題が進展していることを評価した。南北関係については「南北の和解協力は、両国民だけでなく地域平和にも役立つことだ。一部で困難に直面しているが、大局的に対応し頻繁な意思疎通で互いの意見を尊重すれば、解決できるだろう」と指摘した。

 また両首脳は、5月の韓中首脳会談で両国関係を「戦略的協力パートナー関係」に格上げしたことに関し、胡主席の訪韓時に具体策を協議することを決めた。

 一方、北京オリンピックについて李大統領が盛大な開幕を祝うと、胡主席は開催準備段階での韓国政府の支援に謝意を表した。

 この日の会談では、北朝鮮・金剛山での韓国人観光客射殺事件に対する言及はなかった。青瓦台関係者は、会談は五輪開催を機に行われたもので、約20分と時間は短かったものの、両国の信頼関係を強化したことに大きな意味があると評価した。

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