【ソウル8日聯合】韓国への輸出が許可された米国の牛肉処理場で病原性大腸菌のO157(E.Coli O157:H7)が検出されたことを受け、韓国側が問題の作業場に関する解明を求めたが、米検疫当局は1か月あまり経った今も反応を示していない。
 「民主社会に向けた弁護士の集い」が8日に情報公開請求を通じ入手した資料によると、農林水産食品部は先月6日、駐韓米国大使館に「O157検出作業場関連措置」と題する公文書を送った。

 米農務省食品安全検査局(FSIS)はネブラスカ州・オマハに位置する「ネブラスカビーフ」が生産したO157感染の疑いがある牛ひき肉のリコール(回収)を進め、先月3日には回収量が当初の53万1707ポンドから530万ポンドへ10倍に拡大すると発表した。

 農林水産食品部の公文書は「同社は韓国に牛肉を輸出できる品質制度評価(QSA)プログラムに参加していることから、韓国政府もリコールに関心を持っている」とし、病原性大腸菌の検出経緯の説明、問題の牛ひき肉と同期間に生産された製品の韓国輸出禁止などを求めている。

 米国産牛肉の新輸入衛生条件第7条は、「韓国に輸出する牛肉作業場で重大な違反が生じた場合、FSISは違反記録を発行し違反製品を即時に統制する。(中略)米政府は牛肉作業場に対する中断措置および改善措置が取られた場合、韓国政府にこれを通知する」としている。米国側の反応がないのは、この輸入衛生条件に違反するとの指摘が出ている。

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