【ソウル7日聯合】企画財政部は7日、経済動向報告書(グリーンブック)を通じ「輸出の好調にもかかわらず消費を中心に内需景気は下降を続けており、消費・投資心理が萎縮している」と診断した。
 6月の鉱工業生産は、内需不振や貨物連帯ストライキなどによる輸出支障が影響し、前年同月比6.7%の増加にとどまり、増加傾向が鈍化した。消費者販売も2006年7月以来の減少に転じた。6月の就業者数は前年同月に比べ14万7000人の増加にとどまり、不振は深刻化している。景気先行指数(前年同月比)と景気同行指数(循環変動値)も、それぞれ7か月と5か月連続で下落した。

 ただ、7月の輸出は先進国向け輸出の鈍化を新興開発途上国や資源富国への輸出好調が穴埋めし、前年同月比37.1%の増加を記録した。6月の経常収支は大規模船舶の引渡し調整で商品収支黒字が拡大し、7か月ぶりに黒字に転じた。7月の消費者物価は国際原油価格と原材料価格の上昇が影響し、前年同月比45.9%増加した。

 企画財政部は、物価上昇で苦境にある庶民生活の安定を図ることに政策の優先を置くとともに、雇用創出と成長潜在力拡充の努力を続けていく必要があると強調した。

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