【ソウル5日聯合】北朝鮮・金剛山地域を訪れていた現代峨山の尹万俊(ユン・マンジュンン)社長が5日、成果のないまま戻った。江原道・高城の南側出入国事務所に到着した尹社長は、「故鄭夢憲(チョン・モンホン)現代グループ会長の追悼行事のため訪朝した。北朝鮮側とは約束をしておらず、会わなかった」と述べた。
 尹社長は前日午後、役員・社員22人とともに1泊の予定で訪朝した。会社側によると、一行は追悼行事の後、現地で施設の安全点検を行い、職員と懇談するという日程をこなしたという。金剛山での韓国人観光客射殺事件に関連し、北朝鮮関係者からは会おうという連絡はなかった。当初は午後2時に戻る予定が同5時にずれこんだため、北朝鮮側と何らかの協議があったのではないかと推測が飛び交ったが、現地での施設点検に時間を要したためと確認された。

 今回の訪朝で成果がなかったことから、唯一の対北朝鮮チャンネルとみられていた現代峨山のチャンネルまでもが断たれた状態と受け止められている。劇的な契機がない限り問題の長期化は避けられず、現代峨山は非常人員運営計画に基づき金剛山につめる人員を段階的に撤収させることになりそうだ。

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