黄元教授は、2006年3月に胚性幹細胞研究の論文ねつ造問題で体細胞クローン研究の承認が取り消された。2年5か月間にわたり研究再開に向け動いてきたが、今回の決定で道が断たれた。
権容賢(クォン・ヨンヒョン)保健産業政策局長は、研究責任者(黄元教授)が体細胞クローン胚研究過程で論文ねつ造、実験用卵子入手に関する倫理的問題からソウル大学の教授職を罷免されたこと、卵子の違法売買など「生命倫理と安全に関する法律」違反で起訴されたことを考慮し、「研究責任者の資格問題から承認は困難」とする国家生命倫理審議委員会の意見を尊重し判断したと説明した。
これに先立ち国家生命倫理審議委員会は、全体会議で「非倫理的・非良心的行為なだけに、研究は承認できない」とする審議結果を委員会の立場として確定し、保健福祉家族部に通知。最終決定権者である同部の金聖二(キム・ソンイ)長官はこれを受け入れたと伝えられる。
黄元教授側は、またこうした決定に対して正式な立場を表明していないものの、異議申請などを通じ強く反発してくるものと予想される。
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