取材に応じるイ・スンヨプ選手=30日、金浦(聯合)
取材に応じるイ・スンヨプ選手=30日、金浦(聯合)
【ソウル30日聯合】「わたしはまだ死んでいない」――。北京五輪の野球韓国代表に選ばれたイ・スンヨプ選手(読売)が代表チームに合流するため30日に帰国、金浦空港で五輪に向けた覚悟を語った。
 五輪代表の最終エントリーが発表されたとき、イ選手は所属する日本プロ野球・読売ジャイアンツの2軍にいた。「1軍でプレーしていれば代表チーム合流をためらうこともなかったはず」としながらも、2軍にいたからこそ五輪出場を決心したと語る。自分の思う通りの野球ができていない、そうしたなかで軽い気持ちで帰国したのではない。だが「今はすべてを忘れて五輪に最善を尽くし、必ずメダルを獲得する」と闘志を燃やした。

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 2軍降格から102日を経て、24日に1軍に復帰した。緊張の上、2軍投手への慣れもあり適応に苦労したが、打撃のコンディションも体の調子も取り戻した。2軍落ちの理由については、すべて自分自身の責任だと語るイ選手だが「わたしはまだ死んでいない。今大会で実力を発揮したい」と語気を強めた。

 2軍降格当初は練習量を減らし、指やひざの治療を並行した。徐々に練習量を増やし試合でコンディションを取り戻し、7月に入ってからは完璧(かんぺき)な状態に戻ってきた。「けがによるストレスも多かったが、今でも遅くないと思っている。もう一度やり直せば以前ほどではなくても良い結果が出せるはずだと信じている」と強く語る。

 「いつまた国家代表として競技に出られるか分からないが、常に『これが最後だ』と考えている」というイ選手。北京五輪にも「最後」の覚悟で臨む。

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