両国懸案について意見を交わす李大統領(右)とライス長官=28日、ソウル(聯合)
両国懸案について意見を交わす李大統領(右)とライス長官=28日、ソウル(聯合)
【ソウル29日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は28日、ライス米国務長官に対し、6カ国協議は北朝鮮核問題の解決に最も有用な枠組みだと評価した上で、「北朝鮮が核兵器を含むすべての核計画を放棄するよう、韓米両国が緊密に協力していかなければならない」と強調した。
 青瓦台(大統領府)の李東官(イ・ドングァン)報道官によると、訪韓したライス長官は青瓦台に李大統領を表敬訪問し、北朝鮮の核放棄と検証など第3段階に入った6カ国協議の進展状況を説明した。これに対し李大統領は米国の努力を肯定的に評価した後、核申告内容の検証と第3段階交渉を通じ北朝鮮がすべての核計画を放棄できるようにすべきと繰り返し強調した。

 続いて韓米自由貿易協定(FTA)批准問題について、ライス長官が「ブッシュ米大統領は韓米FTAの戦略的な重要性を認めており、任期内に承認されるよう積極的に努力する」と説明すると、李大統領は韓米FTAの年内承認を目指し米議会を説得する努力を続けるよう求めた。さらに「ブッシュ大統領夫妻の韓国訪問が早期に実現することを期待する」と、招請の意思を明らかにした。

 しかし、李大統領とライス長官は、最近の米国産牛肉をめぐる問題については特に言及しなかったとされる。

 この席には、韓国からは外交通商部の柳明桓(ユ・ミョンファン)長官や青瓦台の金星煥(キム・ソンファン)外交安保首席秘書官、李報道官らが、米国側はヒル国務次官補、バーシュボウ駐韓大使らが同席した。


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