【ソウル11日聯合】先の国会議員総選挙で過半数の議席を確保した与党ハンナラ党内部の一角で、効率的運営のため指導部を集団指導体制に改編することが検討されていることが分かり注目される。李明博(イ・ミョンバク)大統領派と朴槿恵(パク・クネ)元代表派に二分された党を安定させると同時に、李明博派の有力者、李在五(イ・ジェオ)元最高委員が落選したことによるリーダーシップの空白を埋める考えと分析される。
 李明博派の中核議員は11日、聯合ニュースの電話取材に対し、姜在渉(カン・ジェソプ)代表任期満了後の集団指導体制について考える必要があると述べた。リーダーシップを欠く現状で、党憲を改正し集団指導体制にシフトすべきだとの考えを示し、党内で今後もこうした声が三々五々に持ち上がるだろうと指摘した。

 これに関連し、党内では李明博派を中心に第18代国会開会前の党大会早期開催が検討されていたが、李大統領が反対の意を示したため、実現はされないもようだ。姜代表が先ごろ、自身の代表職任期が7月10日までという点を示し、6月に新たな国会の召集と党大会があるのはおかしいと指摘、全党大会の早期開催を示唆している。これを受け、李明博派内部でもそうした声が上がっていた。しかし、李大統領は11日に青瓦台(大統領府)で姜代表と会合した席で、姜代表が任期満了まで職務を務めることが望ましいとの考えを示し、政治的日程は予測可能なものであるべきだと述べたという。

 こうしたなか、離党した朴槿恵派議員らの党復帰問題をめぐり、党内で論議が過熱している。朴槿恵派が無条件での復党許可を強く主張しているのに対し、李明博派陣営は安定多数議席確保の必要性を認めながらも、不可能との立場だ。

 与党中核関係者は電話取材に対し、無所属当選者を受け入れることは可能だが、親朴連帯の受け入れは容易ではないとした上で、対象者を選別した上で復党を認める方針を重ねて示唆した。安商守(アン・サンス)院内代表も、復党問題を論じる時期ではないとしながらも、時が経てば選別して迎え入れることはあり得ると話している。

 一方、朴元代表の中核側近、劉承ミン(ユ・スンミン)議員は11日にKBSラジオに出演し、復党を願う人に条件をつけるべきではないと主張した。党地盤の嶺南で大敗したのは公認候補選びの過ちに審判が下されたからだとし、民心を受け入れるべきだと強調した。朴槿恵派のリーダー的人物、金武星(キム・ムソン)議員も、「われわれが大統領を助けようといっているのに、受け入れないというのは話にならない」と述べている。

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