会見する孫代表=10日、ソウル(聯合)
会見する孫代表=10日、ソウル(聯合)
【ソウル10日聯合】統合民主党の孫鶴圭(ソン・ハクキュ)代表は10日、党代表を決める党内選挙には出馬しない考えを明らかにした。前日に投開票が行われた第18代国会議員総選挙の結果について会見した席で述べた。党代表を選出する党内選は、総選挙後3か月以内に実施することになっているが、これには出馬せず、一般党員として自身の責任と使命を尽くしていきたいとの意向を示した。
 党内選への出馬断念は、総選挙で目標だった100議席を大きく下回る81議席の確保にとどまり、独自的なけん制勢力になることに失敗したことを受けたもので、指導部に対する責任論により党内の混乱が拡散する前に去就を表明することで、混乱を鎮めようとしたものとみられる。党内選を実施する党大会については、これまでになく重要なものとの認識を示し、急ごしらえで運営されてきた民主党がしっかりとした政党の体制を整えなければならないと強調した。

 一方、前日の総選挙の結果については、「至らない部分の多い民主党と候補者に、身に余る声援と支持を送ってくれた国民に深く感謝する。党代表として、より多くの候補者を当選させられるよう環境作りを進め、党の支持率を引き上げられなかったことを申し訳なく思う。選挙の敗北で党に迷惑をかけ、国民に失望を抱かせたことを申し訳なく思う」と述べた。

 ただ、釜山・慶尚南道で2議席を確保し、忠清道、江原道、済州道での善戦もあり、18代国会では唯一の全国政党になったことは大きな意味があると評価した。しかし、憲法改正を阻止できる100議席の確保がかなわなかったことと、ソウルでの惨敗には深く反省すべきだと指摘した。

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