バイコヌールを出発するバスに乗り込んだイさん(共同取材団)=8日、バイコヌール(聯合)
バイコヌールを出発するバスに乗り込んだイさん(共同取材団)=8日、バイコヌール(聯合)
【ソウル8日聯合】韓国初の宇宙飛行士となるイ・ソヨンさんが、8日午後にロシアの宇宙船ソユーズに乗り10日間の宇宙に飛び立つ。国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中は宇宙科学実験などを行う。韓国航空宇宙研究院の資料に基づき、宇宙船搭乗から帰還までイさんのスケジュールを追う。
▼搭乗準備と宇宙船搭乗

イ・ソヨン の最新ニュースまとめ

宇宙飛行士への細菌感染防止など衛生管理のため、打ち上げ5日前から外部との接触が遮断される。1日4時間以上の体力訓練と無重力状態への適応訓練を受ける。打ち上げ5時間前にカザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地の発射場に到着し、最終的な医学検査後に宇宙服を着用する。家族や政府代表団との面会と飛行士報告式を終え、打ち上げ2時間30分前の午後5時46分にソユーズTMA-12号に搭乗する。

▼打ち上げからISSドッキングまで

8日午後8時16分27秒に発射ボタンが押され、ソユーズは秒速500メートルで飛び出す。118秒後に第1段ロケット(補助ブースター)が、226秒後には大気圏を抜けて2段目と3段目が分離する。発射588秒後には220キロメートル上空にある地球周回軌道に入る。自力発電に切り替え、2日間で地球を33~34周しながら徐々に加速し、3日目に350キロメートル上空でISSとドッキングする。

▼ISS滞在と宇宙科学実験

イさんは19日までISSに滞在する。準備してきた装備で18種類の宇宙科学実験を行うほか、地上との交信、放送接続、宇宙任務を遂行する。ISSの米国モジュールも訪問する予定だ。

▼地球への帰還

ソユーズは19日午後2時32分にISSから切り離され、帰還準備に入る。帰還までの所要時間は約3時間30分だ。ソユーズは軌道船と帰還船、機械船の3つのモジュールで構成されており、飛行士はパラシュートがついた帰還船に乗りバイコヌール宇宙基地近くの草原に着陸する。軌道船と機械船は切り離され大気圏再突入時に燃え尽きる。帰還船は着陸15分前に4つの補助パラシュートとメーンパラシュートを開き落下速度を下げ、着陸2秒前に軟着陸エンジンを噴射させ下降速度を落としながら安全に着陸する。

▼飛行士の回復

イさんは米国とロシアの飛行士とともに帰還する。回復のためにロシアの病院で約2週間休息を取る。1週目は医者と生活しながらの健康診断、2週間目には1人で適応生活を送る。順調に回復すれば、今月28日ごろ帰国する予定だ。

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