【ソウル31日聯合】アシアナ航空のパリ路線就航に伴い、大韓航空とアシアナ航空の欧州路線をめぐる主導権争いが本格化する見通しだ。
 業界が31日に明らかにしたところによると、大韓航空は来月からドイツ・ミュンヘンに新規路線を就航し、ローマ路線とモスクワ路線を増便するのに対し、アシアナ航空はパリ路線就航を機にローマへの就航も検討するなど路線拡大に力を注いでいる。

 欧州路線は現在、大韓航空が13都市、アシアナ航空がロンドン、フランクフルトなど3都市を運航しており、大韓航空が圧倒的優位に立つ。しかし、アシアナ航空はパリ就航を通じてパリ~ロンドン~フランクフルトの欧州3大核心地域に対する路線網の構築に成功したため、今後ほかの地域への路線拡大に大きな問題はない。

 ただ、アシアナ航空は長距離用旅客機数の不足が欠点となっていることから、B777-200ER型機に個人用オーディオ・ビデオシステムを備えるなど機内サービスの充実で巻き返しを図っている。また、欧州最大の航空連合スターアライアンスの加盟航空会社との共同運航など提携を強化することで欧州の主要都市との連携路線を確保し、大韓航空の牙城を崩すという戦略だ。アシアナ航空が欧州路線に関心を示している理由は、主力路線の日本・中国・東南アジア路線が格安航空会社の攻勢に脅かされており、新たな成長動力を求めなくてはならないためだ。

 一方の大韓航空も6月1日に新規就航するミュンヘン路線にB777-200ER型機を投入し、夏季シーズンにローマ路線とモスクワ路線をそれぞれ1便ずつ増便し、共同運航を17路線から20路線に拡大する予定だ。また、プラハ、モスクワ、マドリードなど欧州各地域の運航を強化し綿密にネットワークを張り巡らせる計画だ。

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