【北京30日聯合】15カ国・機関の外交官らが大規模暴動が起きたチベット自治区ラサを訪問したが、韓国関係者はこれに含まれなかった。視察招請者は中国側が直接選定し対し館に通達したという。
 北京の外交筋では、中国が韓国との全面的な協力パートナー関係から1段階格上げした関係を宣言しながらも、こうした敏感な問題で韓国を除外したことは、「尊重しているように見せながら実際はおろそかという、二重の態度を示しているのでは」という懸念が提起されている。韓国は貿易規模、僑民数など各種統計で見ても中国と密接な立場にあり、ラサには32人の韓国人が居住している。また、駐中国韓国大使館では在住韓国人保護に向けた外交官派遣を求める公文を数度にわたり送っている。こうした状況で、ラサ訪問から韓国が除外されたのは理解しがたいことだとの見方だ。

 これに対し韓国大使館は、韓国関係者が参加しなかったことに大きな意味付けをする必要はないとの立場を示している。チベット事態に批判的な国を中心に招請対象を選定したものと判断し、公に問題視しなかったとの説明だ。

 しかし、外交筋の一角では、ラサ視察に参加した日本、シンガポール、タンザニア、ロシアなどは大きく批判する姿勢を示していないことを指摘し、現地の韓国人保護に務めるべき韓国大使館が、中国との友好関係だけを重視するあまり必要な発言もできず、安逸とした対処を取っているのではないかとの批判も上がっている。


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