あいさつする尹鍾竜副会長=28日、ソウル(聯合)
あいさつする尹鍾竜副会長=28日、ソウル(聯合)
【ソウル28日聯合】サムスン電子が今年の売上高目標を70兆ウォン(約7兆233億円)程度と掲げた。
 尹鍾竜(ユン・ジョンヨン)副会長は28日に開かれた株主総会で経営現況と目標について説明、「今年の売上高は昨年に比べ10%以上の成長、利益は昨年の水準を超えることを目標として立てた」と述べた。同社の昨年度売上高は63兆1759億ウォン、税引前利益は約8兆6000億ウォンだったことから、売上高目標は70兆ウォン程度、税引き前利益は8兆6000億ウォン前後となる。同社はグループの不正資金疑惑に対する特別検事チームの捜査の影響から、これまで具体的な経営目標を明らかにしておらず、昨年に比べた包括的な表現ながらも目標を提示するのはこれが初めてだ。また、今年の投資は、内部留保資金(7兆4000億ウォン)の範囲内で昨年程度とするが、市場環境に応じ弾力的に調整していくとした。

 昨年業績については、輸出が550億ドル、株式時価総額91兆7000億ウォン、納税総額3兆2000億ウォンと列挙し、輸出は韓国全体の14.8%を占めたほか、株式時価総額は取引所全体の9.6%、納税額は国税全体の20%だったと、同社の経済寄与度をアピールした。

 尹副会長は電子関連分野の市場見通しにも言及した。主要な戦略事業(半導体、液晶パネル、携帯電話端末、テレビ)の市場成長が停滞しており、各社の競争も激しさを増しているだけでなく、競争構図もさらに複雑になっていると述べた。特に日本企業は巨額投資を迅速に意思決定することで市場リーダーシップの回復に力を注いでいるとし、モトローラの売却方向次第で携帯電話業界が急変する可能性があると指摘している。こうした中でサムスン電子が超一流企業として飛躍するには、これまで以上の努力と挑戦、実践が必要で、今年をまた新たな10年に向けた出発点にするとした。

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