【光州29日聯合】日本植民地時代に幼くして強制徴用され労働を強いられた4人の女性が28日、自らの経験と願いを肉声で録音し、そのテープを日本当局に送った。女性らは光州・全羅南道地域の元勤労挺身隊女性らで結成された「日帝強制下強制動因被害者遺族会」の会員。録音テープは、日本現地での遺族会の活動をサポートする日本人1000人余りと韓国人で構成された支援団に伝達される。賠償請求訴訟の公判に使用する予定だ。
 解放前の1944年、全羅南道・順川小学校を卒業したキム・ソンジュさん(80)は、中学校に進学させるという日本人教師の言葉にだまされ友人らとともに日本に渡り、三菱重工名古屋航空機製作所で働いた。1日10時間以上の労働を強いられ、指を切断する事故や足をけがするなど苦痛を味わったのち故郷に戻ったが、辛い経験に苦しみながら生きてきたと、涙ながらに語った。

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 唯一の男性として録音に参加したキム・ジュングォンさん(85)は、妹は強制労働され地震でなくなり、妹とともに徴用されていた女性と出会い結婚したと語った。3年前に死別した妻と、妹の名誉を回復するためこの録音に参加したと打ち明け、日本政府を相手に最後まで闘争すると強く述べた。このほか、キム・ソンジュさんのように小学生当時、勉強もでき金も稼げると日本人教師にだまされ日本に渡ったという女性3人も、苦難の人生を語った。

 女性らは、1999年3月に社団法人太平洋戦争犠牲者遺族会と日本の市民団体の助けにより三菱重工業を相手取り損害賠償を請求しており、現在も裁判が続けられている。遺族会のイ・クムジュ会長は、「日本政府に対し徴用被害者らの賠償請求訴訟を行っているが、棄却されるたびに憤怒を禁じえない。日本政府と韓国政府は被害者の恨と痛みを癒すため、積極的に動くべき」だと主張している。

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