【ソウル28日聯合】韓国と北朝鮮、米国、中国が、北朝鮮の核開発計画の申告に関連し、複数の「受け入れ可能な案」をめぐる調整を行っており、北朝鮮側もかなり融通性のある姿勢を見せていると伝えられた。
 北朝鮮核問題に精通した複数の外交消息筋は28日、核交渉は膠着(こうちゃく)しているように見えるが、米朝と中国、韓国を加えた4カ国で現状を打開するため多様な方策を出し折り合いを模索していると述べた。特に、最重要争点のウラン濃縮プログラム(UEP)問題に関連し、北朝鮮側の立場も可能な限り配慮する内容の申告アイデアを構想しているという。

 ある消息筋はウラン問題に関連し、米国が要求している「完全かつ十分な申告」の実質的な意味は、いわゆる「第2次核危機」の原因に対する信頼できる解明をすべきだということだと説明する。米国側が信頼できるだけの解明と証拠を北朝鮮側が提示すれば、申告書の形式などは副次的なものになるだろうとしている。またこの消息筋は折衷案の内容について、「常識的レベルで難しくなく考えられるもので、複数の案」が示されたと説明し、採択は1つだけになる可能性も、総合的な採択になる可能性もあるとしている。

 また別の政府消息筋は、ヒル次官補がライス長官の指示で北京を訪れたのは、6カ国協議議長国を務める中国と、信頼できる有効案について協議するためだと話した。米中ともに現地の状況を悲観的に見てはいないという。また、北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官が北京を訪れるかどうかは内容上さほど大きな意味はなく、問題は北朝鮮が複数の折衷案に対し、実質的に意味のある反応、つまり核開発計画の進行内容で米国を満足させるかどうかにかかっていると強調した。米朝ともに申告が完了すれば迅速に非核化の第3段階に突入することに異見はなく、この場合、ブッシュ政権の任期を考慮すれば秋までに米朝関係正常化の画期的進展も見込めるというのが、この消息筋の見方だ。

 さらに一角では、核交渉が肯定的に展開することを前提に、北京五輪開幕日(8月8日)を前後して、ブッシュ大統領と金正日(キム・ジョンイル)総書記の会談、または李明博(イ・ミョンバク)大統領と胡錦濤・中国国家主席も参加する多者首脳会談の開催が可能性のレベルで論じられているという。

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