李明博(イ・ミョンバク)次期大統領は31日、アラブ諸国の駐韓大使との顔合わせの席で韓国と中東関係の重要性を力説した。李次期大統領は「韓国はアラブ諸国と多くの経済的な関係がありながらも、外交的にはそれほど深い関係を結べないでいるようだ」と指摘し、新政権では中東各国の最高指導者と頻繁に訪問し合って外交関係を厚くすると述べた。李次期大統領は現代建設の最高経営責任者(CEO)在任中には中東の建設現場を巡った経験もある。
 外交通商部当局者は、次期政権では中東地域を含むエネルギー生産国との関係強化への関心が高まり、中東との関係を実質的に強化する具体案を立てる必要に迫られるものと予想している。ある当局者は、次期政権が強調するエネルギー外交の極大化に向けた方策を積極的に開発するよう力を注ぎ、実現可能で内容の濃い方策を作る計画だと述べた。

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 外交通商部では、現在運営中の韓国・中東協力フォーラムを拡大する一方、中東地域に対する理解を深め交流拡大と親善強化を図る趣旨で、上半期中に半官半民の「中東ソサエティ」設立に向け準備を進めている。中東との関係強化は何よりも、原油高時代に石油をはじめとする資源の安定需給を図るという経済的な必要性のためだと説明している。また、中東のオイルマネーを韓国経済に活用する意味で、中東のプラント・建設工事に対する韓国企業の進出と中東からの資本誘致の拡大を目指した外交的な支援の必要性も無視できないと当局者は強調している。世界の安保と経済に及ぼすイスラム圏の影響力に比べ、中東に対する韓国の理解がはるかに劣るという現実を変えなければならない状況だという。

 李次期大統領が中東指導者との交流を強調しているだけに、新政権では大統領や「資源外交」の陣頭指揮を取る首相らの中東地域への訪問が活発になる見通しだ。

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