韓国開発研究院(KDI)は6日に経済動向報告書を発表し、物価上昇傾向は当面持続する可能性があるとの見通しを示した。
 10月の消費者物価は3.0%の上昇で、前月(2.3%)に比べ上昇幅が拡大した。こうした消費者物価の急騰は、野菜類を中心に農畜産物価格が高騰し、石油類を中心とした工業製品も価格上昇の勢いが拡大したため。国際原油価格の急騰は依然続いており、この傾向が持続すれば今後の体感景気や物価に負担要因として働くこともあり得るとしている。

 またKDIは、最近の韓国経済は原油価格急騰や国際金融市場の不安にもかかわらず現在のところ景気拡張を維持していると診断し、全般的に高い生産増加ペースを保ち、在庫の増加は比較的低い水準にとどまっていると指摘した。生産・在庫の循環という面でも景気の拡張は続いているとの評価だ。ただ、内需項目のうち消費は堅実な増加傾向を維持しているものの、投資関連指標は不振だったとしている。


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