板門店で開催されている経済・エネルギー協力に関する作業部会で、北朝鮮は来月1日から核施設の無能力化措置を開始するなど「第2段階措置」に誠実に臨むとする立場を強調した。見返りとして提供を受けるエネルギー支援については、重油のほかに発電所改修・補修用の鉄鋼・資材など具体的な品目を提示した。
 議長を務める韓国首席代表のイム・ソンナム北朝鮮核外交企画団長は会議終了後の会見で、この日の会議について「基本的に、第2段階措置の見返りとして提供する重油100万トン相当の支援の具体的な内訳と方法を話し合う方向で進められた」と説明した。北朝鮮側の基本姿勢は、来月1日から無能力化措置を開始し第2段階措置を誠実に進めるというもので、他5カ国に対しても2月の合意で約束された経済・エネルギー支援を適期に提供するよう求めたという。

 一方、政府当局者は、北朝鮮が火力発電所などの改補修に必要だとして提示した品目をめぐり、専門家らが協議を行ったことを明らかにした。提示品目は「100単位」と話しており、数百個に及ぶものと思われる。品目の規格や品質に関する情報を集めるとともに、実際に発電所の改補修に使用されるものかを確認する必要があるとしている。

 またこの当局者は、米国に次いでロシアが重油提供の準備をしていると明らかにしたほか、日本側代表団については「経済・エネルギー支援への賛同は、日朝関係の進展と連携されているという一般的な立場を示した」と述べた。

 この日の会議は午前中に全体会議、午後には専門家による北朝鮮側の提示品目協議と、首席代表会議も別途に行われた。会議は30日も続けられる。


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