大企業の下半期採用計画が昨年より減少する見通しだ。
 就職情報サイトのインクルートが上場企業538社を対象に大卒新入社員と経験者の採用計画を調査した結果、下半期の採用規模は1万9814人で前年同期から9.8%減少すると集計された。

 新規採用を予定しているのは57.1%(307社)で、前年同期の49.7%よりやや上昇した。新規採用の予定がない企業は26.0%(140社)、まだ採用計画を立てていない企業は16.9%(91社)だった。採用を実施する企業の割合は拡大しているものの、採用規模は縮小する見通しだ。

 業種別の採用規模を見ると、電機・電子が4798人で前年同期に比べ22.8%の大幅減となったほか、情報通信も21.3%減少した。このほか流通・貿易(マイナス9.9%)、製薬(マイナス7.3%)、機械・鉄鋼・造船・重工業(マイナス5.3%)、自動車(マイナス4.5%)、建設(マイナス4.4%)、石油化学(マイナス4.3%)なども採用が減る見通しだ。採用規模が拡大する業種は、宅配事業が好調な物流・運輸(9.4%)、資本市場統合法により企業規模の拡大が進む金融(8.4%)、飲食料(3.7%)にとどまった。

 主要企業別にみると、サムスン電子は下半期の採用規模を確定しておらず、LG電子は採用人数を前年同期より減らす計画だ。ハイニックス半導体は9月初めから500人余りを採用するほか、韓国水力原子力は9月ごろに上半期と同程度の約200人を採用する。物流・運輸業界では、STXグループが500人を、大韓航空が100~150人をそれぞれ選抜する。

 金融業界の採用規模はウリィ銀行が200人、中小企業銀行が180人など。韓国投資証券も9月下旬に採用を進める計画で、規模は100人程度になる見通しだ。飲食料業界ではCJグループが9月に新入社員150人を採用し、韓国ヤクルトが10~11月に新入社員50人と中途社員を募集する。オリオンは25~30人の採用を予定している。

 建設業界では、大林産業が9月中に前年同期と同水準の100人を採用するほか、大宇建設が10月に、ハンファ建設が9月にそれぞれ新入社員50人を選抜する。また韓国重工業は400人、暁星は300人を採用する計画だ。石油化学業界では、SKエナジーが90人、現代オイルバンクが20~30人をそれぞれ採用する。また流通・貿易業界の採用規模はSK C&Cが100人、サムスンテスコが50人、LG商社が30~40人など。上半期に250人を採用した現代・起亜自動車は9~10月に採用を実施し、規模は年間1000~1200人になる見通しだ。現代モービスも10月下旬ごろ、昨年と同水準の約100人を採用する計画だ。


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