ペロシ米下院議長ら米民主党指導部は29日、現在の条件のままでは韓国、コロンビアそれぞれとの自由貿易協定(FTA)締結を支持しないとの姿勢を明らかにした。
 この日発表された共同声明は、「あす韓国と米国はFTAに署名するが、不幸にもこれまで議論された韓米FTAは機会を喪失した。この協定は、米国製造業の韓国市場参入を遮り続けている非関税障壁問題を、効率的な方法で解決できなかった」と指摘した。

 その代表例に自動車市場を挙げ、昨年韓国が70万台を輸出したのに対し、米国は5000台も輸出できなかったとした。こうした数字は自動車部門にとどまらず、協定そのものに対する支持を大きく減らしかねない市場アクセスに、根本的な問題と一方に偏った貿易関係があることをよく表すものだと強調した。

 ブッシュ政権が要請した政府の貿易促進権限(TPA)の延長については、「現在としては立法活動の優先議題に含まれていない」と否定的な態度を示した。

 一方、ペルー、パナマとのFTA締結は年内に可能だと述べている。


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