北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が、日本人拉致問題について徹底的な調査を行うよう指示していたことがわかった。北朝鮮消息筋の話としてロイター通信が報じた。
 同消息筋はロイターとのインタビューを通じ、「金総書記がこの問題に関して徹底した調査を指示し、北朝鮮はこの問題を解決する意向を持っている」と述べた。また、金総書記は日本人拉致の関連者について、調査を妨害したり、事実を隠ぺいしてはならないと警告したという。

 北朝鮮は、1970年代から1980年代にかけ日本人13人を拉致したことを認めており、このうち8人を死亡したとしている。残る5人は日本に帰国している。

 金総書記は死亡したとされる8人について、死亡の事実を証明する証拠がなければならないとし、DNA調査も行い、遺族がいれば状況を説明しなければならないと述べたという。

 北朝鮮当局は日本人拉致に対する徹底調査の決定をまだ日本側には伝えていないもよう。これと関連し日本の外務省当局者は、拉致問題の解決に北朝鮮が進展を見せることが重要だと思うとし、これまでの姿勢を堅持する構えを見せた。


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