カンボジアでの旅客機墜落事故の現場で、子どもを抱きしめたままの遺体が発見され、人々の目頭を熱くさせた。
 死の瞬間まで子どもを守ろうとしたのは、KBS記者のチョ・ジョンオクさん。妻と2人の息子の4人でカンボジア旅行に出ていた。

 現場で収拾作業を手伝っていたムン・チヒョンさんは、27日にチョ記者一家の遺体を発見した時は、涙を抑えることができなかったと語った。ムンさんによると、操縦席のすぐ後ろで土に埋まった子どもの指先を見つけ、そこを中心に掘ったところ、片方の腕で子どもを抱きしめたまま死亡しているチョさんの遺体が発見された。この近くから妻と長男の遺体も見つかった。チョさんの遺体の損傷がひどかったのに比べ、次男は片方の腕に若干のけががあるだけでほかに大きなけがはなかったことから、チョさんがおそらく死ぬ直前まで息子を両腕で抱きこみ守ろうとしたのではないか、とムンさんは感じたという。


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