全国金属労働組合現代自動車支部が前日に続き、29日にも6時間にわたる部分ストを決行する。
 現代自労使によると、同日午前10時から午後5時まで、蔚山工場を含め全州、牙山工場など現代自支部傘下の6つの委員会が部分ストに入る。午後5時からの残業も拒否するとしている。

 労組は午前10時半に蔚山工場で組合員全員が参加する集会を行った後、組合員を退社させる。午後には労組幹部を中心に金属労組蔚山支部が主管する地域集会に参加する計画だ。会社側はストに反対する組合員率い通常操業を試みる予定だが、スト執行部との激しい対立が予想される。

 前日のストでは、同工場にある9つの事業部(工場)のうち、車両を直接生産する1~5工場を除いた素材・エンジン変速機・シート工場で通常通りの操業が行われた。現代自によると28日に出社した組合員1万2000人のうち5000~6000人がスト方針に従い退社したが、半数以上が操業を試みたり待機していたという。29日のストでは、生産に直接打撃を与える1~5工場がスト執行部の阻止で稼動中断されるものとみられる。

 現代自は、28日から2日間にわたる部分ストや残業拒否により、4893台の車両が生産されず、生産損失額が694億ウォンに上ると推計している。このため、労組執行部23人を業務妨害の疑いで警察に告訴した。警察は15人に出頭要求書を送ったが、拒否されれば逮捕令状を取り逮捕に乗り出す。

 一方、金属労組蔚山支部(組合員約2800人)は、同日のストに8労組から約2600人の組合員が予定通りストに参加すると明らかにした。


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