戦時作戦統制権が米軍から韓国軍に転換された後、朝鮮半島での有事に展開される米軍の増員戦力の規模について、韓米は韓国軍主導の新たな作戦計画を作成しながら最終的に見積もることで意見をまとめた。軍関係者が28日に明らかにした。増員戦力は米国本土と在日米軍基地から朝鮮半島に送り込まれる。
 作戦計画は韓国軍が主導し米軍が支援する形態となる。韓国軍の主導で2009年までに完成させ、従来の作戦計画は作戦統制権が移譲される2012年4月17日付で廃棄されるという。

 現行の米軍増員戦力規模は、陸海空軍と海兵隊で合計69万人余り、艦艇約160隻、航空機約2000機だ。69万人の増員戦力が縮小されるかについてこの関係者は、作戦計画が完成していない状況では断定できないと答えながらも、数が問題ではなく戦力の内容が重要だと強調した。

 軍関係者は、両国の信頼度が増員戦力の規模を決定する要素になるとしている。

 韓米はまた、作戦統制権を2012年4月17日午前10時に韓国軍に転換するための段階別履行計画書を完成させた。金寛鎮(キム・グァンジン)合同参謀議長と在韓米軍のベル司令官が両国を代表し、28日午前に在韓米軍基地で履行計画書に署名した。

 計画書によると、2009年までに初期作戦能力(IOC)を備えることになる。そのために両軍は軍事協調体系を築き新作戦計画を完成させる。一方で合同参謀本部の作戦組織も拡大改編する。軍事協調体系の構築に関しては、双方の合同参謀議長の協議機関である軍事委員会の下に同盟軍事協調本部を置くことにした。合同参謀本部と在韓米軍司令部の緊密な協力体制を稼動させるため、共同情報センターや共同作戦センターなど6つの機能別協力機関も設置する。また、作戦統制権転換の準備に本格着手するにあたり、95の準備課題を選び推進する「作戦権推進団」を合同参謀本部に設けることにした。最終作戦能力を備えるため、両軍は2010年から2012年にかけ5回の作戦権転換共同演習を実施する計画だ。


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