会談前に握手を交わす両国の国防相=30日、ニューデリー(聯合)
会談前に握手を交わす両国の国防相=30日、ニューデリー(聯合)
韓国とインドは30日、北朝鮮の完全な非核化を目指しともに努力すること、また海上テロへの対応や災害救助を目的に両国の海軍が定例合同訓練を実施することで合意した。
 インドを公式訪問している国防部の金章洙(キム・ジャンス)長官は同日ニューデリーで、アントニー国防相と初の韓印国防相会談に臨んだ。韓国の会談関係者によると、アントニー国防相は「テロや海賊への対応、災害救助などのために韓国と協力できるといい。地域安保と平和を目指し、両国海軍による合同訓練を希望する」と提案し、金長官はこれを積極的に受け入れた。

アントニー国防相はまた、防衛産業分野で共同研究や生産などを協力することを提案した。金長官は「防衛産業協力は単に武器を売り買いするだけでなく、共同研究、開発、マーケティングが重要だ。それぞれが優位にある分野を見極め力を合わせれば双方にとって利益になるだろう」と、共感を示した。韓国はインドの5000トン級護衛艦と掃海艇の建造事業に参入する意向を示し、K‐9自走砲や軍用トラック、装甲車などの対インド輸出を打診したとされる。両国は軍首脳部の相互訪問をはじめ、将校の委託教育を積極的に活性化する一方、国防協力チャンネルも強化することにした。

 北朝鮮核問題について金長官が、韓国政府は北朝鮮の完全な非核化を求めており、こうした努力にインドも国際社会で力となってほしいと述べたのに対し、アントニー国防相は積極的に支持すると答えた。金長官はこのほか、韓国にインドの武官部が置かれておらず東京で兼任していることに触れ、軍事協力拡大のために駐韓武官部をソウルに設置する必要性があると指摘した。

 金長官は国防相会談に先立ち、朝鮮戦争時に医療支援をしたインド軍の参戦碑を訪れ花を捧げたり、インド軍の要人らと会ったりした。会談後はムンバイに移動し、海軍司令部を訪れる。


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