完成したファイネックス商用化設備=30日、ソウル(聯合)
完成したファイネックス商用化設備=30日、ソウル(聯合)
ポスコが世界で初めて、次世代製鋼技術の「ファイネックス工法」を使った新たな鉄鋼生産設備を完成させ、本格的な生産を開始した。同社は30日午前、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領らを招き工場完工式を行った。
 ファイネックス工法は、鉄鉱石と有煙炭を直接高炉に入れ溶鉄を作る技術で、同社が1992年から開発を進めていた。粉鉄鉱石の焼結など鉄鉱石と有鉛炭の前処理が不要なため、コークス炉などが不要となり、従来の工法と比べ生産コストが15~17%低いことに加え、製鉄過程で発生する汚染物質も大幅に減らすことができる環境にやさしい工法だ。

 あいさつに立った盧大統領は、「迎日湾で鉄鋼産業を始めてから40年目にして世界の鉄鋼史に新たなページを刻む快挙。韓国経済が進む道を象徴的に示した」と賛辞を送った。

 ファイネックス工場は総額1600億ウォンを投じて2004年8月に着工した。今後は1日4300トン、年間150万トンの溶鉄を生産する。また、同工場の完成により、2008年にはポスコの粗鋼生産能力が3400万トンに増え、鉄鋼業界では世界4位から2位に浮上するほか、国内での供給不足減少も大幅に緩和されることが期待される。


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