握手を交わす韓日外相=31日、済州(聯合)
握手を交わす韓日外相=31日、済州(聯合)
外交通商部の宋旻淳(ソン・ミンスン)長官と日本の麻生太郎外相は31日に済州島で会談を行い、北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議など地域懸案と、慰安婦問題や日本の高校歴史教科書検定問題など両国間の懸案について意見を交わした。
 宋長官は冒頭発言を通じ、「歴史認識問題のために未来へと向かう意志に困難が生じた。今日の天候のように(韓日関係の)気流がよくない」と述べた。頭上の雲や目前の霧を晴らさなければならないが、それは過ちを犯した過去の世代がすべきことではなく、われわれが解決する問題だと主張した。その上で麻生外相に対し、指導力を発揮し広く明るい未来を切り開くことができるよう力を注いでもらいたいと呼びかけた。これに対し麻生外相は、韓日政府間の高官級対話の重要性が高まっているとの考えを示し、国と歴史、韓日問題などさまざまな問題について正直な意見を交わしたいと述べた。

 両外相は6カ国協議に関連し、凍結が解除されたバンコ・デルタ・アジア(BDA)の北朝鮮資金2500万ドルの送金問題で難航している現状について点検するとともに、今後の対応策について協議した。

 両国間懸案については、宋長官が安倍晋三首相の発言に端を発した従軍慰安婦問題について遺憾を示すとともに、日本側の慎重な対応を求めた。また、戦犯の靖国神社合祀に日本政府が介入していた事実が確認されたことや教科書問題についても意見を交わした。この後両外相は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の日本訪問と韓日首脳会談の開催についても、概略的に論議する予定だ。

 この日の外相会談は、済州国際空港周辺の気象悪化により一時開催が不透明とされたものの、正午ごろ天候が回復し、当初の予定より30分ほど遅れて開催された。会談後は夕食をともにし、翌1日午前にも朝食をとりながら引き続き意見を交わす見込みだ。

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