河口域の湿地が無分別な骨材資源採取や道路建設などの乱開発で急激に失われ、湿地面積が90年間で3分の1レベルまで縮小したことが分かった。
 韓国環境政策研究院(KEI)が30日に明らかにしたところによると、漢江や錦江、洛東江河口など7地域の湿地面積率は、1910年代の8.8%から1970年代に7.9%、2000年代には2.7%まで減少した。漢江河口の場合、湿地面積は1910年代には3万1440ヘクタールに達していたが、1970年代には2万8920ヘクタール、2000年代には1万7347ヘクタールにまで減っている。

 漢江など地方1級河川以上の河口17地域の人口密度は1平方キロメートル当たり1324人で、全国平均の2.8倍に上る。また1997年から2002年にかけての河口域の人口増加率が3.6%と全国平均(2.8%)を上回っていることから、河口域の開発圧力は今後も高まるものとみられる。

 研究院は、政府の公有水面埋め立て計画に基づき2011年までに埋め立てが行われれば、2002年末に比べ湿地面積の30%以上が新たに失われると予測している。その上で、生態系保護のためにも保護区域を拡大し、国レベルで河口管理を行う必要があると指摘した。


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