世界食糧計画(WFP)が、北朝鮮の食糧難は90年代のような最悪の水準ではないが、懸念すべき状況であることは確実だと評価した。WFP平壌事務所のドマルジェリ代表が29日、自由アジア放送とのインタビューで、北朝鮮の食糧難について述べたもの。
 ドマルジェリ代表によると、北朝鮮はWFPに支援規模を増やしてほしいとの姿勢を示しており、これは北朝鮮に食糧が本当に必要であることを意味すると指摘した。その上で、「主体思想を強調する北朝鮮当局が追加で支援を求めるのは非常に異例のことだ」との認識を示した。

 北朝鮮は先月中旬からWFPに対し多くの「接近権」を認めており、この1か月半の間にWFPの現場モニター要員による支援食糧の配分地域への接近が簡単になるなど、北朝鮮当局の姿勢変化もみられるという。

 ドマルジェリ代表はまた、今年の食糧不足は昨年よりも深刻になることが予想されるとし、2年連続での食糧難により子どもや妊産婦の死亡率が上がるなど、社会的弱者への影響が大きいと警鐘を鳴らしている。


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