釜山展示コンベンションセンター(BEXCO)が、先端ユビキタス技術が集約された未来型展示・コンベンションセンターに生まれ変わった。釜山市が昨年7月から30億ウォンをかけ構築してきたユビキタスシステムが完成し、28日に許南植(ホ・ナムシク)釜山市長らが出席するなか完工式が行われた。
 ユビキタスシステムは試験運用を経て、5月から本格的に稼動する。電子タグ(RFID)チップ内蔵の「Uカード」を活用した入場客の自動分類・集計、紙のカタログに代わる「Uカタログ」をはじめ、超大型多重分割ディスプレー、自動音声追跡映像装置、ウルトラモバイルパソコンを利用したその場での商談機能などが目玉となる。

 UカードはバーコードとRFID兼用カードで、各種展示会の参加者や来場者向けに発給され、出入口を通ると自動的に入場数が集計される仕組みだ。個別の展示ブースでは両面端末機が設置され、来場者は必要な情報をこれで検索できる。また、ブース内の読み取り機にカードをかざすと来場者の情報がイベント主催者と参加者にリアルタイムで伝送され、展示会の成果分析やマーケティング資料として活用できる。

 また、展示会の入り口にはUカタログショップが作られる。来場者が所持していたカードを当てると本人が回った展示ブースの関連情報が一目でわかるよう整理された状態で現れ、これをCDやUSBメモリーなどに保存したり電子メールで送ってもらうことも可能で、紙のカタログは必要なくなる。

 コンベンションホールで最も大きい縦5メートル、横14メートルの超大型多重分割ディスプレーは、同時に6つの画面で動画や写真資料を説明することができるため、会議の効率性もアップする。このほか、2005年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で公開された自動音声追跡の映像装置も設置された。会議での発言者がマイクの電源を入れるとカメラが自動で位置を感知し画面に姿が映し出される仕組みだ。国内で初めて実用化されたと釜山市は説明している。

 釜山市は今回のシステム構築に次いで2010年までに観光・交通・医療・健康など幅広い分野でユビキタス基盤が構築されるのに合わせ、個人向け携帯情報端末(PDA)などの携帯端末を通じ、国際会議や展示会の登録や費用決済、リアルタイム情報案内案内などが可能なシステムを構築する計画だ。


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